3月11日午後2時45分過ぎ、
仕事場である六本木ヒルズにも地震が来た
六本木ヒルズは免震構造、ちょっとやそっとじゃ壊れないけど
ギターの弦のように自らが震えて揺れを吸収するので
地上の揺れが治まっても、5分くらい船酔いのように揺れ続ける
巨大な柱が床に上下にスライドしながらギシッ~、ギシッ~と音を立てる
余り気持ちの良いものではない
エレベーターは停止、鉄道各線は動かない、首都高も通行禁止だ
3時間ほどでエレベーターは動きだしたが、鉄道は動かない
スタッフの家族安否はメールでなんとか確認できた
twitter使いは強かった、しかも続々情報が入ってきた
夜になり、近郊なので徒歩で帰る者、会社に泊まる者、
そして自分は家族が心配で家に徒歩で帰る事にした
娘は学校で泊まるらしい、実家の両親は連絡とれない
六本木から横浜・鶴見まで17km
1号線を辿っての徒歩帰宅だ
激震が襲ったわけではないので落下物や電線・路面が危ないわけではない
ランニングを趣味としたのがこんなにありがたい事はなかった
17kmなんてハーフより短い。靴だけが革靴なだけ
トイレに行って、ペットボトルと菓子パン1個持って
国道1号線沿いに横浜を目指した
六本木ヒルズ~麻布十番~五反田~西馬込~多摩川大橋~鶴見
黙々と歩いている者、女性をガードしながら歩く男性、談笑しながら歩く集団
助けあったり、励ましあったり・・・
途中、エイドサービス・トイレサービスをやっている
日産のショールームや幸福の科学、ほかに各店舗は偉かった
途中のコンビニやレストラン、コーヒーショップ、ラーメン屋などは長蛇の列
ランニングを趣味にでもしていないと、休憩しないと歩ききれないだろう
五反田を過ぎても行列は続く
戸越で都営・浅草線が動くと聞きつけ、西馬込まで乗る
混んではいないがノロノロ運転
西馬込で地上に出ても、まだ人々は歩いている
幹線道路は歩道橋で迂回させられるケースが多かった
環状8号交差点は警官による手信号で制御していた
道路は大渋滞で歩いている方が明らかに速かった
震度5だからこんなもんで済んでいたのであって
激震が襲えば
歩道橋倒壊、信号停電、道路損壊などでスムーズには歩けないだろう
多摩川大橋・鶴見大橋は寒かった
気温3度、津波警戒のパトロールが出ていた
被災地の人たたちに思いをはせた
鶴見に入って自宅に着くまで4時間弱、11時30分過ぎ
我が家も少し離れた実家も幸いにして大過なし
東北・北関東の被災者の安寧を祈る
[0回]
PR