右手にケータイ、左手にテレビリモコン
生でフジテレビ「リアル・クローズ」をやっと見る機会を得た
商品メタデータとは番組内に登場したあらゆる商品・サービスの情報
これを通販に結び付けるサービスが注目を集めている
テレビ局が自ら仕掛けて儲けるのも一つの方法ではあるが
公共性の高い地上波TVでは“番組とCMの境”を規定され、自制気味
一方で、TV局がやらなくても“勝手サイト”と呼ばれるwebサービスが
文字通り勝手に番組内の商品メタデータを集めて通販している現状がある
トンビに油揚げさらわれたように
テレビ局は自局の番組に登場した商品を
勝手サイトで“勝手”に通販で商売されはじめた
NHKの番組ですら、その傾向が表れ始めた
ならば、と意を決してスタートしたのが「リアル・クローズ」
視聴前の想像は価格コムだった
電子番組表サービスと商品メタデータを結合させた展開を想像した
“オンエアリンク”システムとはそういうものだと思っていた
ところが運用は大違い
コイツは「東京ガールズコレクション」だ
「東京ガールズコレクション」はギャル向けの普段使いの高級服の祭典
会場のギャルはケータイ片手に好みのモデル・衣装が登場したら
ケータイで即時購入する
今では1開催で億単位の売上を記録する大イベントに成長している
ドラマでは、特にケータイサイトではシーン毎の登場人物のコーディネーションが
次から次へと登場し、ギャル視聴者層に購入を促す
その数、第7話で23シーン・60商品ほどを紹介
試しに購入カゴに仮購入してみると、終了時には8万ほど!
制作の関西テレビ(フジ系)ではシリーズ全体1億の売上を狙っているとか
勝手サイトがwebでどんな商売しようと
地上波放送TVのような公共性は問われない
レイヤーが違うから、放送法のような法はないから、という理由で許される
Webメディアは既存メディアの商域を浸食する一方だ
フジテレビはオンエアでは販売しています、とは一言も言っていない
ケータイ・Web上だけで、開き直ってトライしてきた
ドラマ自体の評判は今ひとつでも、挑戦には価値があるだろう
しかし、この挑戦は両刃の剣だ
NHKが外郭団体使って参入してきたらどうなるだろう・・・
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